7月17日に東京弁護士会で、夏期合同研修があった。弁護士会をあげての勉強会、シンポジウムといったところ。
私が参加したのは代19分科会のアウトリーチ(弁護士の活動領域の拡大)。
高齢者障害者委員会、民事介入暴力委員会(暴力団問題の委員会)、外国人の権利委員会、子供の権利委員会、業務改革委員会の各報告とパネルディスカッション。
今まで弁護士会は、各地に法律相談所を作ったり、ひまわり公設事務所を作る、という拠点作りのアプローチをしていた。しかしそれだけでなく、人権を犯されている個別の人々に直接アプローチをする、直接できないときには関わる行政にアプローチする(行政と一緒にとりくむ)という方策に視点が移りつつあるということだと思う。
なかなか熱の入ったとりくみとなった。
粘り強く活動して、「弁護士は役に立つ!」と行政などに信頼関係を勝ち得た話が報告された。
またボランティアで始めざるをえないが、仕事として適切な対価を得るべく努力することの大事さも強調された。
殿様商売の待ちの弁護士ではなく、いろいろな場所に打って出ていく弁護士がこれからの弁護士像になると思う。