スクール カースト 

スクールカースト
教室内(スクール)カースト(鈴木翔、光文社新書)を読んだ。
とてもおもしろい。
スクールカーストとは同学年の生徒の間で共有されている地位の差と定義されている。
筆者は、学生と教師に対するインタビューという調査を用いて、スクールカーストとは何か、に肉薄している。生徒は権力構造として、教師は能力のヒエラルキーとして受け入れていることを解明している。最後の解説では、筆者の指導教官である本田由紀氏がスクールカーストといじめとの連続性を指摘している。またパワハラや社会全体に広がる様々なバッシングとの関連も言及している。
筆者は、スクールカーストを正面からは悪と決めつけてはいないが、その中で苦しんでいる子供達への優しい気持ちを吐露している。
こういう人好きだなあ。

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