第2~8審は知的障害のある青年がヤクザの食い物になりつづける、というなんとも胸くその悪いやりきれない話しだ。
それにしても裏社会のことは私は知らないので、「そうなんだ」と驚きながら読んでいる。どうやって取材したのか。闇金ウシジマ君のときもそう思ったけど。出所者支援のNPO法人の話も興味深かった。
なお、話は飛ぶけが、芸能界の裏事情はヤングジャンプの「推しの子」(横槍メンゴ)を読んでイメージを膨らませている。正しいのかは知らんけど。
話を戻すが、「九条の大罪」で弁護士として気になったことは、結局九条弁護士はヤクザの手先として動いている、わかっていながら、ということだ。
ヤクザ、裏社会の手先の弁護士はいるか? 弁護士業界は正論の世界、建前の世界なので、表だってヤクザの手先をしています、なんてことは言わないが、そういう弁護士もある程度いるんだろうな、と思う。数、割合はわからないが。
それから、九条弁護士はお金がないといってるみたい。離婚して妻に全財産を分与したし、養育費も払っているので、といったことが書いてあるが、私の弁護士の経験(自分のことじゃないよ)からすると、結構離婚にあたっては弁護士は配偶者に対して厳しい金銭的主張をする人が多いのではないかと思うし、その後の養育費も相場以上を払う人は少ないように思う(統計的裏付けはない感想)。
それから九条弁護士のような仕事をすると、収入は相当あるんじゃないかと思う。弁護士報酬は高そうだし。私の対極だね。