世に相続問題の専門家と称する人はたくさんいます。
しかし、相続のトータルの専門家はほとんどいないのでしょうか。
相続とは、人が年老いて、亡くなり、その人の権利義務などが遺族などに引き継がれるという大きな複雑な出来事です。年老いてきて、肉体的・精神的に衰えたとき、財産管理、任意後見、法定後見、保佐、補助、という制度の必要性が出てくることがあります。
また、遺言、死因贈与、生前贈与を行うこともあります。
亡くなる直前には,その医療の選択の問題や医療費の支払いの問題があります。
亡くなった直後には、葬儀・法要・埋葬の問題があります。
そして、遺産分割、遺言執行があり、遺留分、特別受益、寄与分の問題が発生します。
遺産分割では、誰が相続人か、相続財産はなにで、どのように金銭評価するか、どう分けるか、といった問題が起きます。
さらに、債務はどうするのか、相続放棄か、限定承認か、そして破産か、といった問題が起きえます。
また、準確定申告、相続税の申告など税務が大きな問題となることもあります。
このように、非常に多数の問題があり、ここの点について専門家はもちろんいないのが現状です。
わたしも、残念ながらすべてに渡って通じているわけではありません。しかし、守備範囲が相当広いことは自認しています。今後、このブログで、相続に関わる諸問題をお話ししていこうと思います。