終活3-1 形見分け

形見分けは難しい問題だ。

ネットなどで「形見分け」を見ると、何やら難しい定義があったりするが、私の感覚では、遺産のうち遺産分割調停等で扱わない動産を相続人で分け合うこと、という定義となる。

家財道具については、相続税の申告では家庭用財産として数万円から10万円と評価して申告するのが多いようだ。(10万円は多い方)動産だから、普通は金銭価値はあまりない。

金銭的価値があまりなく、物件の特定も難しいところからか(遺産目録にも書きにくい)、家庭裁判所の遺産分割手続きではこの家庭用財産は遺産として扱わず、相続人の皆さんで話し合って分けて下さい、といわれてしまう(私の経験)。

この方見分けで相続人同士が争い、裁判所は扱わないから、あまり気分の良くない状態が続くこともある。

解決策はあるのか?遺言に書く?生前に相続人によく言っておく?

しかし、遺言に書いた動産がなくなっている場合には遺言に書かない場合と比較しても逆に紛争が大きくなるだろうな。難しい問題だ。良い解決策があったら、とっくにマニュアル本などに書いてあるだろう。

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