終活4-1 親との関わり

終活4-1 親との関わり
私はもう60代だけど、私の少し下の世代からは、親の介護が大変な方も多いかも知れない。私は父は既に他界し90代の母が存命である。母は一人暮らしをしたいと言っていたが、転倒事故などもあり、施設に入ってもらっている。

弁護士のところに相談される方の中には、「家を建て替える」、「家を買う」ので、親と同居しようか、あるいは2世帯住宅にしようか?と相談される方もいらっしゃる。

正解はないんだけど、一つ強調したいことがある。それは自分の親と自分の配偶者は「利益相反」の関係にあるということ。妻(配偶者)への愛情や様々な配慮をすることは、その分親への愛情提供や様々な配慮をする余裕が減るということだ。自分の親と配偶者は本質的には対立関係にある。こんなことを正面切って聞いたことはないけどね。嫁が婚家の親に無条件に従うのなら問題とならないけど、そうじゃないからね。

だから、子供夫婦が親と同居することは不仲のリスクがある。もちろん3世代同居、4世代同居の幸せな家庭もたくさんある。ただ、そういう幸せな家庭は、誰かキーパースンが大きな犠牲を払って全体がうまく行くようにマネージしているおかげだろうね。

多世代同居の家庭は、仲が悪くなれば誰かが出て行って解決すると言うこともある。問題は2世帯住宅。階を分けての住まいや、隣接した建物といったパターンがある。
出入り口が一緒は最悪だが、隣り合っていても,仲が悪くなったら近くに住みあっていることは不快なことが多い。
で、結論だけど2世帯住宅は仲が悪くなったときのリスクが相当あります。それを考えると若干の距離を置いて住む方が無難ですよ。

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