破産今昔物語16

破産今昔物語16

 破産管財人については言いたいことがある。最近、どんどん細かくなってきている。破産開始決定前後に破産者、代理人が、管財人の弁護士の事務所に行き、事情聴取される。

「今回の管財人は、私の経験の中では一番細かかった」という言葉をしばしば使うようになった。

預金通帳の少額の動きにも目を光らせたりする。おかしなことをしていると決めつけられているのでは、と勘ぐりたくなることもある。

裁判所の指示が厳しくなったせいもあろうが。かつて破産管財人の事務は、猛烈に煩雑で細かかった。それが少額管財導入により、簡易迅速になった。

破産者の立ち直りにもプラスになった。

悪質な弁護士が、柔軟な手続きを悪用したことがあるが、管財事務どんどん細かくする必要はないと思う。

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